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妻籠宿→馬籠宿→落合宿→中津川宿 12月12日

妻籠(つまご)宿

  ↓        7.8㎞

馬籠(まごめ)宿

  ↓         4.6㎞

落合(おちあい)宿

  ↓        5.9㎞

中津川(なかつがわ)宿

          日本橋から総計 337.1㎞

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昨晩早く寝たせいか5時頃目覚めました。窓を開けると冷たい風がさあーっと吹き込んできましたが、空を見上げると満点の星空です!

昨日と違って良い天気になりそうです。

夜が明けるにしたがって窓の外には美しい農村風景が広がりました。

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清々しい空気に心も洗われるような気分です。

今日も良い旅になりそうです。

昨晩のメンバーで一緒に朝食を食べた後、それぞれ出立しました。

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宿から外に出ると宿場の通りにはずっと向こうまで人っ子一人見当たりません。

そんな静かな宿場の中を一軒一軒ゆっくりと楽しんで眺めながら歩いて行きました。

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まるで妻籠宿全体を私一人で借り切ったような状態で、贅沢そのものです!

普段は観光客があふれているとのことが信じられません。

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出会ったのは猫が一匹だけでした。人なつこい猫で、自分から近づいて来てなかなか離れようとしません。

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そろそろ宿場のはずれ近くまできましたが、とうとう誰とも会うことなく妻籠宿を離れました。

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そこから細い旧道に入り、しばらく歩くと大妻籠という集落が見えてきました。

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ここは妻籠の奥座敷といわれたところで、広い間口をもった大きな家屋が並んでいます。

妻籠宿に泊まるのも良いが、ここ大妻籠の古い旅籠に泊まるのも良さそうだなあ、と思いながら通り過ぎました。

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その先で街道は馬籠峠に向かう石畳の登り道にさしかかりました。入り口には熊よけのベルが設置されています。できれば熊さんには会いたくないので、力を込めて大きな音でベルを鳴らして登り始めました。

間もなく水の音が聞こえ滝が見えてきました。吉川英治の小説「宮本武蔵」に出てくる舞台となった場所で、雄滝、雌滝の二つの滝が美しい姿を見せていました。

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武蔵はここでお通に対する男としての煩悩をおさえるために滝にうたれたそうです。煩悩のかたまりのような私は一瞬迷いましたが、凍死するのが恐いので身を清めることは止めにして、早々とその場を離れました。

Conv0075 その先、馬籠峠の頂上が近くなったころ一軒の民家が現われました。「一石栃立場茶屋」だったところです。今は旅人の休憩所になっています。

私の足音が聞こえたのか中からおじいさんが出てきて「お疲れさん、中で茶でも飲んでいきなさい。」と声をかけてくれました。

中に入ると囲炉裏に薪が燃えていて香ばしい煙の臭いが漂っています。

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お茶を入れてくれて漬け物と共に出してくれました。歩いてきて喉が渇いていたので何度もお代わりして美味しくいただきました。

話し好きのおじいさんはその間ずっと話し続けています。

彼が言いたいのは、「峠の向こう側の岐阜県はここ長野県と違って中山道や宿場町の保存に関する考え方が間違っている」ということです。

妻籠宿は昔の風情を残した保存に力を注いでいるが、馬籠宿は観光客受けだけを考えて整備し過ぎているということを何度も繰り返し話していました。

Conv0077_2  途中で話を遮ることができず、ついつい小一時間ほど相槌を打ちながら話を聞いていましたが、旅の二人連れが立ち寄ったのを潮時に少しばかりの茶代を置いてそこを失礼しました。

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ちょうど11時ごろ馬籠峠の頂上に着いて、長野県から岐阜県に入りました。

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民家の軒下に干された唐辛子や椿の実の殻などに心を和ませながら道を下って行くと、ちょうどお昼ごろ馬籠宿の入り口にさしかかりました。

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なるほど先ほどの茶屋のおじいさんが言っていたように、ここ馬籠宿は路は石畳できれいに整備され、あまりにも観光地化されすぎているように感じます。

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ここに来たらぜひ訪れてみたいと思っていた島崎正樹とその家族が眠る永晶寺のお墓へ向かいました。正樹は島崎藤村の「夜明け前」の主人公「青山半蔵」のモデルとなった藤村の父親です。

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想像していた通りの田舎の静かなお寺の墓地に、思ったよりずっと質素なお墓がありました。

観光客あふれる馬籠宿の中で、ここは訪れる人もなくひっそりと静まりかえっていました。

馬籠脇本陣資料館や藤村記念館を見学した後、馬籠宿を後にしました。

左手には雪化粧を始めた恵那山がそびえています。

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ここからは十曲峠と呼ばれていた難所の一つで、次の宿場の落合宿まで長く続く石畳路を下っていきます。下りはそんなに大変ではありませんが、京から江戸を目指して登ってくる旅人には確かに辛い登り路だったことでしょう。

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下り続けると3時ごろ民家が見えてきて落合宿に近づきました。今日は落合宿の一つ先の中津川宿が目的地ですので、暗くなる前に着くには少し急がなければなりません。

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落合宿では本陣跡を外から見ただけで 、先を急ぐことにしました。

ここからは中津川宿まで楽な歩きになるだろうと思っていたのですが、上り坂、下り坂が繰り返し繰り返し続く想像以上に大変な「難所」でした。

わざと歩きにくいところに街道を作ったのではないかと思うほど、意地悪な道です。

しかし、ほのぼのとした街道筋の景色を見ながら歩いていると疲れを忘れます。

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最後の上り坂を登り終えると夕陽に照らされた中津川の街が目に飛び込んできました。

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暗くなる前に中津川宿に着くことができてホッとしました。

中津川宿と言えば、名物は「すや」の「栗きんとん」です。先ずはそこを目指しました。

閉店間際の店に入ると静かな昔風のたたずまいの店内に心和む気持ちになりました。

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若い女性の店員さんに栗きんとんを食べたいことを伝えると、畳に座るように勧めてくれて囲炉裏の側で美味しいお茶と共に出してくれました。

「すや」(昔は酢を商うお店だったそうです。)の栗きんとんを食べるのは初めてですが、上品な甘さとなめらかな舌触りに思わずうっとりとしてしまいました。

その後予約していたビジネスホテルを目指して歩き始めましたが栗きんとんで元気が出すぎたせいか、気がついたら中津川宿のはずれまで来てしまい、方角を間違えたことに気付いて再び「すや」の前まで戻りました。

やっとホテルにたどりつき、チェックインをした後、フロントにいるここの社長だという男性にお勧めの「お酒の飲めるお店」をたずねると、彼が唯一薦められる店として、ある居酒屋を教えてくれました。

荷物を置いてさっそく行ってみると、あいにく今日は閉店でした。

しかたなくしばらく歩いて捜しましたが、チェーン店の居酒屋ばかりです。そのうち駅前に一軒のの蕎麦屋を見つけて、あまり期待もせずに入りました。

もう閉店の時間だったそうですが、女将さんが「どうぞ」と席をすすめてくれました。

取り敢えず「だし巻き玉子」と「焼き味噌」を頼んで熱燗を飲むことにしました。

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出てきた玉子も焼き味噌も嬉しいほどの美味しさです!その後、〆にいただいた蕎麦も絶品でした。

美味しい物を食べるときにはいつもそうなのですが、またまた写真を撮るのも忘れていました。

良い気分になって店を出てホテルに戻り、お風呂に入ってぐっすりと眠りました。

 

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