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上松宿→須原宿 11月5日

上松(あげまつ)宿

   ↓         12.8㎞

須原(すはら)宿

       日本橋から総計 295.9㎞

福島宿のホテルで7時に目を覚まし、朝食を済ませてから福島駅に向かいました。

そこから電車で昨日のゴール地点「上松宿」へ行き、9時ごろ上松駅から歩き始めました

昨晩暗くなってからここに着いたので、もう一度福島方向へ戻り、本陣跡や玉林寺などを見てから次の須原宿を目指して歩き始めました。今日はここから須原宿を経て野尻宿までの20㎞を歩く予定です。

歩き始めて間もなく多瀬屋(たせや)と越前屋に挟まれた角に出ました。

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ここから右に折れて下っていくと中山道随一の名勝「寝覚の床」があります。

下りて見物しようかそれとも先を急ごうかと思案していたら、「たせや」から真っ赤なジャンパーを着た人の良さそうなおじいさんが出てきて手招きをしながら「どうぞお入りなさい」と招じ入れてくれました。

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そして囲炉裏のある部屋に上がらせてくれて、昔の写真や品物などを一つ一つ見せながら説明をしてくれました。

今日は野尻宿まで歩く予定なので時間が気になりましたが、おじいさんのお話はいつまでも続き終わりそうにありません。

85歳だそうですが、私が65歳だということを聞くと「ほほ~う!若いのう!」と口を開けて笑っていました。

何とかそこを辞して、坂道を寝覚ノ床に向かって下っていきました。白亜紀の巨大な花崗岩が川の両岸に連なり、まさに奇勝と言うべき眺めです。

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そこを見た後また上へ戻り、「芳香堂」というお店で「栗きんとん」と「栗小もち」を一つずつ買い、店先で食べさせてもらいました。どちらもほどよい甘さで美味です。

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1時過ぎに小野の滝にさしかかりました。まだ上松を出発してから3㎞ほどしか進んでいないのですが、もうこんな時間です。先が思いやられますが急がなければならない旅でもないので気楽に見物をしながら歩くことにします。

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この滝は木曽八景の一つで中山道浮世絵「上松宿」の場面にも描かれており、昔の旅人もここで一休みしたのではないかと思われます。

ここでしばらくマイナスイオンを吸い込みながら一休み。今晩の宿をまだ予約していませんでしたので、ここから何軒か泊まれそうな宿に電話をしましたが、なかなか予約がとれません。しかたなく須原の役場に電話をして紹介してもらい、野尻宿の先の「あてら荘」という宿がやっととれました。

その後、スマホでツイッターをのぞきました。

中山道の旅と東海道の旅の大きな違いは、中山道は途中からツイッターを始めましたので、ツイッターで知り合った街道歩きを趣味とする同好の士たちと時々情報交換をしながら歩いていることです。

中には五街道をすべて歩き終わり、新たな街道に挑戦している人もいて、様々な有益な情報を知らせてくださるので、街道歩き旅がますます充実したものになってきています。

ここでツイッターのタイムラインに仲間の一人である「ぼんたさん」からメッセージが入っていました。

彼女は名古屋の方で、ちょうど今日は彼女も中山道の旅を下諏訪で終えて名古屋に帰る途中、私が歩いているところを電車で通るので、どこかでお会いしませんか?とのお誘いをいただきました。

私の答えはもちろん「OK!」です。今日は野尻宿まで歩く予定なのでそこで4時半ごろ会うことにしました。

ツイッターでは毎日のように会話を交わしているのですが、お会いするのは今日が初めてです。果たしてどんな方なのでしょう!

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1時半ごろ萩原村というところにさしかかりました。この辺りは何カ所かに湧き水の水場を小屋を建てて大切に保存してあります。備え付けの茶碗で飲んでみると何とも言えない自然のままの味がします。これでコーヒーを淹れて飲んだらさぞ美味しいことでしょう。

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2時半ごろお昼を食べていなかったことに気がつき、道ばたの道祖神の横でザックに入れておいた魚肉ソーセージを食べました。

再び歩き始めましたが、日も傾いてきました。木曽路は谷間を通る街道ですので日が落ちるのが早く、この調子では、ぼんたさんと約束した野尻はおろか須原宿まで歩けるかどうかも心配です。

このあたりはお店も何もない道が続き、トイレもありません。途中で尿意をもよおし道ばたで失礼しようかと思いましたが、いきなりこの看板が目に入りました。

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私以外にも同じことを考える人がいるようです。須原駅に着くまで我慢することにしました。

3時半、須原駅まであと1㎞のところまで来ました。今日は野尻宿まで歩くのは時間的に無理ですので、須原駅から電車に乗って野尻駅まで行くことに予定変更しました。

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須原駅に着いてトイレを済ませた後、電車に乗りました。1時間に1本ぐらいしか走っていないので、ひょっとしたらこれから会うぼんたさんもこの電車に乗っているかも知れないと列車内を見回してみましたが、どの人だか分かりません。

ぼんたさんはツイッターの自分のアイコンにリラックマという熊のぬいぐるみの写真を使っているので、何となく丸顔の小熊に似た人ではないかと想像しています。

電車が次の野尻駅に近づき、お客さんが下りる支度を始めました。すると座っている私の前に登山姿の熊のような大きな女性が近づいて来て両足を踏ん張って立ちました。

一瞬「ええ~っ、恐っ!」と思いましたが、電車が停まるとその人は出口に向かって歩き去りましたのでホッとしました。

私も後について電車から降り、改札口で後ろをふり返ると赤いセーターのスリムで美しい女性がニコニコ笑いながら近づいて来ます。

「ぼんたさん?」と聞くと、「はやせさん!」と言って手を差し伸べてくれました。

思わず嬉しくなりハグしようかと思いましたが、初対面なのでちょっと遠慮して握手に留めました。

しかし、お互いに初めての出会いを満面の笑みを浮かべて喜び合いました。

その後、駅前に1件しか無さそうな喫茶店に入りコーヒーを飲みながら改めて自己紹介をしたり、今日ここに来るまでの話をしたりしました。

そこのマスターに「お酒が飲めるような店がありますか?」と聞くと、この先に1件ありますとのこと。

そこへ行ってみると、まだ開いていません。たぶん5時からオープンなのだろうと思い、しばらく待つことにしました。

そのうち開店準備をしている若い女将さんが出てきて、「開店は6時からです」とのこと、「ええ~っ!」とがっかりしていたら、気の毒に思ったのか「まだ準備中ですが、それでもよかったらどうぞ!」と入れてくれました。

Conv0086 まずはビールで乾杯!

と言いたいところですが、ぼんたさんはアルコールが全然ダメとのこと、ビールとウーロン茶で初めてのリアルの出会いを祝って乾杯をしました。

続いてお酒はこの地域の地酒「木曽のかけはし」を注文しました。女将さんの手作りの美味しい料理と明るい笑顔、そしてぼんたさんとの楽しい会話で盛り上がり、2合徳利で3本まで飲んだような気がします。

その後、ぼんたさんは名古屋まで帰らなければならないので8時少し過ぎにお開きにすることにしました。

女将さんが車を出してくれて、先にぼんたさんを野尻駅で降ろし、その後私を今晩の宿「あてら荘」まで送ってくれました。

宿は日帰り温泉センターの中にあるホテルでしたので、寝る前に温泉に入って疲れを癒し、早めに休みました。

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