加納(かのう)宿
↓ 5.9Km
河渡(ごうど)宿
↓ 4.7Km
美江寺(みえじ)宿
↓ 8.7Km
赤坂(あかさか)宿
今日の合計歩行距離 19.30Km
日本橋から総計歩行距離 432.1Km
今回もまた青春18切符で出かけました。また妻も一緒です。
昨日(9月8日)の早朝家を出て各駅停車の電車を乗り継ぎ南木曽駅で途中下車しました。
そこからバスで馬籠宿へ向かいました。今回も妻に初めての馬籠宿を見せることが目的です。

石畳の道は照り返しで暑いのですが、観光客で賑わっていました。
馬籠宿は坂道にできた珍しい宿場です。一番上の入り口から入り坂道を下って行きました。
途中の店で昼食に蕎麦を食べた後、食後に「宇治金時ミルク」のかき氷をいただきました。

白玉入りがなかったのは残念でしたが、暑さの中を歩いた後なのでこの上なく美味しく感じました。
馬籠宿の反対側のはずれからバスに乗り中津川へ出ました。
中津川では「すや」に寄り、シーズンが始まったばかりの「栗きんとん」を購入し前回に引き続きまたお世話になる友人宅への土産にすることにしました。

その後、中津川駅からまた電車を乗り継ぎ鵜沼宿近くに住む友人宅を目指しました。
その夜もまた友人夫妻のあたたかいもてなしを受け、奥さん手作りの美味しい食事とビール、日本酒、ウイスキーなどをいただきながら、楽しく語り合いました。
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9月9日(金)
友人が飼育している鈴虫の優しい音色で気持ちよく目覚めました。
今日は友人の奥さんと妻も一緒に3人で家を出て今日のスタート地点加納宿を目指します。
名鉄新岐阜駅から前回のゴール地点加納宿へと行き、そこから8時ごろ出発しました。

今日は途中まで3人一緒に歩きます。加納宿のはずれにある空き地でストレッチをした後、歩き始めました。
歩き始めてすぐに東京では見かけないオール100円の自販機がありましたのでお茶を買いました。
途中分かりにくい道で迷いそうなところが何箇所かありましたが、タイミング良く分かりやすい案内の表示があって助かりました。
10時ごろ長良川を渡る「小紅の渡し」の案内板のところに着きました。
今日はこの「小紅の渡し」を渡ることが最大のイベントです!

石段を上がって土手を越え川岸まで行くと、向こう岸の土手の上に船頭小屋が見えました。

先ほど出会った地元の人の話では「お~い」と手を振るとすぐに来てくれますよ、とのことでしたので3人で声を合わせて「お~い!」と叫びました。
カメラのズームレンズで見ると小屋の中には確かに人がいるのが分かります。

そしてこちらに顔を向けたのも分かるのですが、全然立ち上がる気配がありません。
今度は3人でさらに大きな声で叫びながら手に持ったタオルなどを振りましたが、それでも立ち上がる気配がありません。
約40分間叫び続けてそろそろ声がかれて喉が痛くなってきたころ、小屋の中の人がやっと立ち上がって、ゆっくりゆっくりとした動作で石段を下りて来ました。
そしてゆっくりともやい綱をほどき、やっとのことで舟を川に出してこちらに向かって近づいてきました。

ようやく舟に乗り込みます。

船頭さんは見るからに人の良さそうなおじさんでした。
「おじさん、ずいぶん長い間大声で呼んだり、手を振ったりしていたんだけど、見えなかったのですか?」と聞くと、
「あ~あ、あそこはいろんな人が来てラジオ体操をやることがあるので、あんたたちもラジオ体操をしてるんだとばかり思っていたよ・・」
(そんな馬鹿なことがあるか(-_-#) と思いましたが、善良そうなオジサンですのでそれ以上詮索しないことにしました。
しかもこの渡しは岐阜市の管轄で運営されており無料ですので、40分ぐらい待たされても、声が枯れて喉が痛くなっても文句は言えません。

舟の上はひんやりとした川風が心地よく頬を撫でてくれて、それまでの汗も引いていきます。
間もなく無事に向こう岸に着いて、再び土手道を歩き始めました。
土手道から振り返ると今朝出発した加納宿(岐阜市)の方角に金華山が見え、頂上にポツンと岐阜城が認められました。

そこから30分ほどで河渡宿入り口に着きました。
河渡宿入り口には「馬頭観世音菩薩」が祭ってありました。

この河渡宿は度重なる長良川の氾濫に加えて戦災にも遭い、ほとんどの遺構は消失してしまって宿場町を偲ばせるものは何も残っていないようです。
女性二人とはここまで歩いて別れる予定だったのですが、二人ともまだ歩けそうだとのことなので次の美江寺宿まで歩くことになりました。
そこからしばらく歩くと街道沿いに一件の寿司屋がありました。他には食べる店もなさそうですので、ここで昼食にしました。
このあたりは他に店がないので、街道歩きの人がよく寄っていくと女将さんが言っていました。
1時半ごろ美江寺宿に着きました。
このあたりは道標や案内板なども分かりやすく整備されていて「旅人に優しい町」という感じがしました。


ここで、ツイッターでの街道歩き仲間のでこちゃさんが後ろから追いついてきました。
同じく今日たまたま近くの街道を歩いている彼と昨日から連絡を取り合って、今日はどこかで出会う約束をしていたのです。
彼を妻や友人の奥さんに紹介して、彼女たちが乗る電車が美江寺駅に来るまでしばらく4人で楽しく談笑しました。
好青年のでこちゃさん(もう二人のお子さんの父親ですが)のことを女性二人は大変気に入ってくれたようで、私も鼻が高くなる思いでした。
肖像権の関係で一緒にとった写真をアップできないのが残念です。(本当は妻が自分の顔をアップされると恥ずかしいと言っているのですが・・)

女性二人が乗り込んだ電車を手を振って見送った後、今度は男二人で歩き始めました。
でこちゃさんとは2月にツイッターの街道歩き仲間のオフ会で日本橋に集まったときにお会いしたのが初めてで今日は二度目の出会いです。
しかし、毎日のようにツイッターで語り合っていますので、もう旧知の仲のように心が通じ合い、お互いに楽しく談笑しながら歩きました。
揖斐川を渡りました。途中それぞれに写真を撮ったり、ツイッターでつぶやいたりしながら歩きます。
このあたりは和宮ゆかりの場所や石碑がいくつか見られます。小簾紅園(おずこうえん)という場所には塚が築かれており、立派な歌碑もありました。
「落ちてゆく身と知りながらもみじ葉の人なつかしくこがれこそすれ」
平野井川の土手に大きな石の道標がありました。「右すのまた宿道 左木曽路」と彫ってあります。相当に古いものですので、昔の旅人はこれを見ながら歩を進めことでしょう。
間もなく「赤坂宿」に近づきました。私は今日はここでゴールにする予定です。
しかし、でこちゃさんは今日はこの二つ先の「関ヶ原宿」まで歩きたいとのこと。
「いやあ、もうここで切り上げて、久しぶりの再会を祝して一杯やりましょうよ!」と誘惑をしました。
最初は躊躇していた彼もやはり酒の誘惑には勝てなかったようで、一緒にここで切り上げて飲むことにしました。
彼は今晩の宿は岐阜駅の近くにとってあるとのことで、東赤坂駅から二人で岐阜駅に戻りました。
岐阜駅に着く前に同じツイッターの街道仲間で前回友人宅まで来てくれた「ぼんたさん」にでこちゃさんが連絡をとってくれました。
すると彼女も名古屋から岐阜に駆けつけてくれるとのこと、嬉しい展開になりました。
友人宅に電話をして帰りが遅くなることを断った上で、岐阜駅近くの居酒屋に入りました。

早速二人で乾杯!この店は馬刺しや馬のレバ刺しなど、馬料理がメニューにずらり!
「これはウマい!!」と言いながら美味しく飲み、そして食べました。

やがて名古屋からぼんたさんも到着し、3人で乾杯! 夜は一層盛り上がっていくのでした。
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