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2007.05.30

江尻から丸子まで 5月26日

 4月29日以来、久しぶりの東海道です。この一ヶ月ほど忙しくて、なかなか週末に出かけることができず、うずうずしていました。

 朝6時半に家を出て東京駅に向かい、新幹線で静岡経由清水駅を目指しました。新幹線の指定席は禁煙席が空いてなくて喫煙席になってしまいました。以前タバコを吸っていたころは何とも感じませんでしたが、禁煙をして7年目になる今では喫煙車両に入っただけで喉が痛くなるような感覚を覚えます。

9時半清水駅に到着しました。約1ヶ月ぶりの「江尻宿」で、不思議と懐かしさを感じます。

日本橋をスタートして始まったこの旅も、その日の出発地点まで戻ってくるだけで自宅から3時間もかかるようになってしまいました。

思えば一歩一歩の旅も、はるか遠くまで来てしまったものです。

駅前に降り立つと、今日はカンカン照りの真夏のような暑さで、この時間からすでに、アスファルト道路も燃えているような照り返しです。

熱中症にならないように気をつけて歩かなければなりません。

出発してすぐに「清水銀座」のにぎやかな人並みを通り抜けました。このあたりがかつての江尻の宿場の中心だったそうです。

「江尻宿」は往時は大きな宿駅だったそうですが、今は「江尻」の名は地名として残っているだけで、むしろ「清水港」や「清水の次郎長」で知られる町になっています。

Photo_88 巴川にかかる稚児橋にさしかかりました。江戸時代にこの橋ができたときの逸話にちなんで、橋の四隅にはかわいい河童の像があります。

稚児橋を渡ってしばらく西へ行くと、「追分羊羹」の老舗がありました。中に入るといかにも歴史のありそうな家のつくりで、お店から座Photo_89 敷をはさんで奥の方にきれいな庭が見えました。

荷物になるので、小さな一口羊羹を2個だけ買ったのですが、店の人が「お茶をお入れしますから、ちょっと休んでいってください。」と言ってくれました。

よく冷やした緑茶とお茶菓子(どら焼き)がお盆の上に置かれて出てきました。冷たいお茶が暑さで乾いた喉に心地よく、美味しくいただきました。

甘いものを食べて元気が出たところで再び歩き始めました。

しばらく歩くとにぎやかな音楽が聞こえてきました。街道脇の小学校で春の運動会の真っ最中です。

ちょっと塀の外からのぞいてみると、1年生の玉入れをやっているところでした。普通は玉入れというと「紅白玉入れ」ですが、ここでは赤、白、青、黄の四色に分かれた玉入れです。青空に四色の玉が飛び交ってとてもきれいでした。

11時半、カンカン照りの中を歩いていると、頭がボーっとして、足もとがふらついてきました。これが熱中症でしょうか。

一休みしようかと思いましたが、適当な場所がなくて、もうしばらく歩き続けました。

間もなく「草薙神社」の大鳥居にさしかかりました。ここは日本武尊(やまとたけるのみこと)が宝刀を抜き逆賊の放った炎から逃れたことで有名な場所です。今でも土中から黒く焦げたような土が出るとのことですが、この神話も何か事実に基づいているのでしょうか。

いよいよ本格的な熱中症の症状が出始め、倒れそうになってきたので、たまたま街道にあったファミリーレストランに飛び込みました。

アイスコーヒーを頼むと、「お変わり自由ですから、何杯でもどうぞ」と言って、飲み干すごとにすぐにまた注ぎに来てくれます。申し訳なく思いながらもコーヒー3杯と水をグラスに2杯立て続けに飲みました。そして30分ほど冷房の中で体を冷ますと、みるみるうちに体力が復活してきて元気になりました。

あのままもう少し無理をしていたら、完全に「熱中症」になっていたことでしょう。ちょっと怖くなりました。これから先は十分に気をつけて、水分を多すぎるぐらいにとりながら歩くことにしました。

1時半、いよいよ府中(静岡)の町外れに入って来ました。少しずつ商店が増え始め、にぎやかさを感じるようになりました。

Photo_133 しばらくそのまま歩くと、静岡市の中心部に入りました。ビルが立ち並ぶ大きな街です。2時ごろレストランに入り、カレーライスで昼食をとりました。

今日はこの後「丸子宿」まで歩く予定ですが、丸子にはホテルも旅館もなさそうなので、ここ府中(静岡)で電話をしてビジネスホテルを予約しました。丸子まで歩いたら帰ってくるつもりです。

Photo_90 3時半、安倍川のほとりに着きました。安倍川橋のすぐ手前に名物の安倍川餅を売る「石部屋」を見つけ、中に入って「きなこ餅」と「あん餅」を注文しました。

Photo_91 せっかくの名物を頼んだのですが、驚くほどの量の多さです。さっき食べたカレーライスがまだお腹に残っていて、全部は食べきれず、半分ほど残してしまいました。

安倍川橋を渡りました。長さが300メートルもあろうかと思われるほどの長い橋です。

Photo_92 日も傾き、橋の上は涼しい風が吹き抜けて、生き返ったような気分です。このまま丸子まで元気に歩き通せるような力が湧いてきました。

4時過ぎ丸子宿の町並みが見えてきました。広重の浮世絵から想像してもっと山の中のさびしい宿場かと思っていたのですが、思ったよりも開けていて、通る車も多く、ちょっとがっかりしました。

Photo_93 しかし、丸子の中心部に近づくにつれて道も狭くなり、両側に古い作りの家が立ち並び、街道の風情が感じられるようになってきました。

普通の民家が並んでいるのですが、どの家にも厚い板に屋号の書かれた看板が掛けられています。その一つ一つを見ながら歩くと、「よろずや」「やねや」「鍛冶屋」などがあり、なかなか面白いです。

Photo_12 Photo_13

5時少し前に「とろろ汁」で有名な丁子屋に着きました。広重の浮世絵そのままのような、わらぶき屋根の店で何だか見るだけでうれしくなりました。

ここでは必ずとろろ汁を食べようと思っていたのですが、何だかまだお腹が空かず、食べる気になりませんでした。

その後、バスで静岡に戻り、駅の近くのビジネスホテルにチェックインしました。

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